ゼンアーキテクツが 「第 4 回 AI Challenge Day」 でブレイクスルー賞を受賞!

2025/07/03
2025/07/03
AzureAzure OpenAI Serviceイベントレポート生成 AI

こんにちは、ゼンアーキテクツ代表の三宅です。2025年6月19日に日本マイクロソフトと ASCII が主催する「第 4 回 AI Challenge Day」に参加し、弊社が構築した AI アーキテクチャを発表しました。本記事では、その概要と得られた知見をお届けします。

イベント概要

「AI Challenge Day」は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)とエージェント技術を組み合わせた生成 AI アプリケーションの最先端を競うコンテストです。第4回となる今回は、12社のチームが独自のアーキテクチャを構築し、高度な課題解決力を競いました。詳細レポートは ASCII WEEKLYの記事: “買いたくなる体験”をAIでどう作る? ─ RAG×エージェントで火花を散らす12社の挑戦 もぜひご覧ください。

ゼンアーキテクツの挑戦

ZEN ではこのチャレンジを、高いスコアを獲得することよりも新技術の検証とリファレンスアーキテクチャを構築することを目指していたため、あえて全てのデータソースに MCP(Model Context Protocol)を全面採用したアーキテクチャ構成を選択しました。

限られた時間でしたが LLMOps による自動化された動作検証を実現しつつ、Azure のサーバーレス技術を活用してコストとスケーラビリティの両立を目指しました。結果として、革新的な試みが評価され「ブレイクスルー賞」を獲得することができました。

aic4-breakthrough

アーキテクチャ設計

  • 全データソースを MCP サーバー経由で処理し、複数データソースの RAG 環境を同時並行で最適化。
  • Azure Cosmos DB と Azure Functions を組み合わせ、オートスケール対応のサーバーレス構成で運用コストを最小化。

AIC4 Architecture

開発プロセスへの LLMOps 導入

  • コードやプロンプトの変更から結果評価までを GitHub Actions によりパイプライン化し、コンテスト評価データをクラウド環境から全自動出力。
  • 再現性の高い検証フローを確立し、チーム内外で知見を即時共有可能に。

MCPクライアントの実装

  • あらゆる業務シナリオに対応するエージェントを MCP クライアントとして実装
  • これまでマルチエージェントが必要となっていたようなインテリジェントな処理フローをシングルエージェントでシンプルに完結

最後に

今回の挑戦を通じ、限られたリソース下でも柔軟に発想を転換し成果を出す力こそがゼンアーキテクツの強みであると再認識しました。今後も Azure や生成AI を駆使し、最前線の技術検証を継続してまいります。 MCP 周りの知見についてはチームメンバーから何らかのフォローアップがあるかもしれません。引き続きご期待ください!